瀬戸内海に面した香川県は漆器や盆栽など日本の代表する伝統文化が残っています。 四国山脈に守られ、気候風土も穏やかな街。UTSUMIorientalは瀬戸内海から発信する オリエンタル(東洋)スタイルをテーマに住空間・商業空間などにインテリアを提案しております。

ここではUTSUMIorientalに関わって頂いた香川県で活躍する方々をご紹介し、 お仕事に対する思い、香川県で豊に過ごすヒントなどをお聞きします。 第1回目は建築家の大野晃貴彦氏。

今年で創立24周年を迎える、1級建築士設計事務所室内楽を主宰する 香川県を代表する建築家です。 「四国の家」*四国の素材を使い、四国の職人で建てる家作り*を発信し、 また「リノベ劇場」では社会再生としてのリノベーション、街作りをされています。 また、劇的ビフォーアフターに出演するなど、活躍の幅は多岐にわたります。

 

大野氏の事務所・自宅は志度湾を臨む緑豊な丘に建てられています。

石段を上がった自宅で大野氏がにっこり迎えてくれました。タタキの玄関、漆喰壁、 一瞬で懐かしいような穏やかな空気が流れます。広縁からは志度湾が一望出来、瀬戸内海の穏やかな 海面に牡蛎を養殖する笩が、美しく借景を作っています。

畳の間には炉がきられ、火がおこされています。パチパチと炭の弾ける音、鉄瓶から上がる湯気、 大野氏の作り上げた空間にそっと身を置き、耳を澄ませます。

「お茶を差し上げましょう」「ちょっと苦いかな?」大野氏はいつも穏やかで優しい方、 話した後ににっこり微笑むのも印象的です。

簡単にお家も建つ時代に、本当に豊な家はあるのでしょうか?大野氏の建築は日本人が 日本人らしくいられる空間という印象があります。

先生の思う豊かさや建築を通して形作りたいものはどのようなことですか・・・?

今は何でも手に入る時代、ものあまり時代です。禅の考えですが断捨離という考えがあります。 余分なものを持ち込まない、物に執着しないという考えです。私の茶道具も気に入ったものを少しだけ、 買い使っています。そして大切に使う。

建築に対してもそうです。自然のものはそのものが持つエネルギーがあります。 デザインはその自然に手をいれて整えること。自然のものはそれ自体にパワーがあり又、機能を持っています。 石壁も石のエネルギーを得ることも出来、調湿効果もあります。 大野氏の建築は時代に左右されない美しいものが詰まっています。 19年経った今でも斬新で贅沢な空間です。自然と調和した、心地いい空間で過ごすことで、 また時を重ねることで豊な気持ちになる。大切に暮らすことの意味を教わった気かしました。


高知県出身の大野氏は、もともと現場監督。四国の職人の技も、あらゆる場面で駆使しています。 高知県の杉、土佐漆喰、阿波和紙、庵治石、高知の欅、淡路瓦・・・ 「四国の家」は伝統の素材が大野氏の手によって新たな息吹を得て。

また、大野氏は家作りを考える時、インテリアも大切にします。 家作りでのキーポイントは窓と壁の量です。 抜ける空間、質のある空間のバランスが重要。家具は質のある空間を作ります。 置きたい家具は家作りと同時に考えるべきです。

大野氏の文机はUTSUMIorientalで購入した中国アンティーク。 使い込まれた質感に鮮やかな朱の色。「現代作家のものも好きですが、 このような1点ものを置くこともとても贅沢だと思います。」 また畳の間の収納の上には品のいいランプシェードと中国のアンティーク棚を。これは香炉台にしています。

 

UTSUMIorientalはアジアの魅力が詰まっています。古びたものの良さ、 現代的な空間に合うような再生物など、イメージに合わせたものを探しやすいのも魅力です。


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