2013年6月から古民家再生の工事が始まりました。
私がお邪魔したのは7月頃。築150年の梁や柱の構造が顕になったその姿は悠々と力強く、
150年の眠りから覚め大きく呼吸を始めたようでした。
この古民家の持ち主は学生時代までこの家で過ごし、県外で暮らすことに。
長い月日が流れ、この家に住む人が居なくなった時に再生を考えたそうです。
始めは、ほんの少し外壁や水回りのリフォームを検討していたそうです。



あるきっかけで劇的ビフォーアフターにも出演した室内楽の大野氏と出会い、
全面改装を決断されました。以前、TAKAMATSU FANでも紹介した大野氏。
自然の素材・伝統的な工法を用いながらも、斬新なデザインを取り入れ調和させる数少ない建築家です。


>>>TAKAMATSU FAN「四国の素材を使い、四国の職人で建てる家作り」

UTSUMIorientalも家具を通じてこのプロジェクトに参加することになりました。
内装も全てが和のイメージに偏らないようにすっきりと、機能的なデザインも取り入れながら、
梁や柱の力強さに負けない家具のデザインが始まりました。


まず、表に立って驚くのは玄関スペースです。
ガラスに囲われたエントランスには、門扉に使わる藏扉をイメージしたドアを作りました。
ドアは勿論、無垢材です。外に使われることから乾燥した楡の古材を使って作りました。



玄関からは土間が続きます。
土間の見せ場の壁に設けられた丸窓。そして丸窓越しにあるアンティークの欄間。
この下にキャビネットを置くと、広い土間もまとまりが出るようです。



続いて、土間と板の間からも座れるように設計した大囲炉裏が迎えてくれます。
古材の表情は、月日を重ねた梁や柱に負けない位、力強さがあります。
実際に火をおこして炭火焼きなど楽しめる作りにしています。



板の間に上がると、ステンレスのシステムキッチン。
そのバックにはアンティークサイドボードを組み込んだ壁面収納が設置されました。
曲線的な装飾が特徴のアンティークサイドボードに壁面いっぱいに棚板を乗せています。
右下の空間にはワゴンを収め、ゴミ箱を収納できるように工夫しています。
棚板2枚も壁に組み込み、すっきりと収まりました。
モダンなキッチンとアンティークがうまく調和しています。



リビングスペースはゆったり広く、和室・パントリーと続きます。


中庭を挟んで、奥には書斎・ゲストルームがあり、個性あふれる部屋に仕上がっています。



見事に築150年の古民家が蘇りました。完成は12月を迎えていました。
古民家を再生できる建築家は他に居るかもしれません。
ただ、住む人がこの家でどう過ごすと居心地が良く、健康的でいられるか、
そこまでプロデュース・想像し作り込むことが出来る建築家は少ないのではないでしょうか?


UTSUMIorientalの協力工場(海外)では全てオーダーで制作することも可能です。
置き家具からドアや壁面収納などの設備もお受けしています。
是非、気軽にご相談下さい。