『五剣山を望む三角屋根の平屋の家』2023年

『五剣山を望む三角屋根の平屋の家』2023年

「お施主様との出逢い」

新婚さんだったお二人。UTSUMIorientalのショップにお越し頂いた事がきっかけでお家づくりのご相談が始まりました。アンティークを取り入れた内装やショップの雰囲気を直感で気に入って頂けたようです。
既に新築する土地はお決まりでした。土地はゆったりとした広さがあり直ぐに平屋の家にしたいと感じました。土地の東側には四国八十八か所の第八十五番札所八栗寺のある五剣山があり、借景として取り入れたリビングの配置もイメージが湧きました。


「お洋服好きのお洒落なお二人」

奥様はアパレル会社勤務、ご主人様はいつも革靴をピカピカに磨き上げるスタイルのある方、お洋服も沢山お持ちだとお聞きし、お二人の毎日の身支度が愉しくなるような、お洋服屋さんのようなWICにする事に。
玄関からはトイレと手洗い、WICと繋がる動線とパントリーに繋がる動線を計画しました。WICからは寝室に繋がります。朝の身支度がスムーズに行える動線です。







リビングは南東向きに配して約20畳のスペースを確保しました。片流れの勾配天井、最大で4.1mの高さのある大空間。キッチンフロアはリビングフロアから1段下げています。キッチンとダイニングをフラットにつなげ、一体感ある仕上げにしました。キッチンに立った時に大きな窓からは五剣山が見えます。解放的に感じられるような配置計画、キッチンに立つ事が楽しくなるようなデザインを心掛けています。キッチン裏のパントリーには冷蔵庫と大収納の造作棚を。リビングから雑多なものが見えないようにしました。
一番天井の高いリビングスペースは南向きで出窓を設置しました。この出窓は外観のアクセントデザインも兼ねています。

 

リビングからは洗面脱衣とユニットバスにもつながっています。洗面脱衣は3畳スペースと物干しスペースも確保。忙しい二人の為に家事がストレスなく出来る事も考慮しました。 

 


 

「切妻の三角屋根」

印象的な切妻の屋根。軒は出さず、すっきり見えるデザインにしました。玄関は屋根と同じ切妻の勾配を取り入れています。造作で制作した玄関ドアは3.1mあります。玄関側の外壁も左官仕上げ。まるでショップのエントランスのような佇まいに仕上げました。

敷地面積:422.96㎡
建築面積:129.18㎡

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