「日本家屋に似合う増築棟とは・・・。」
K様は元々和風建築にお住まいでした。田の字に広がる座敷をリビングや子供部屋、寝室に利用していました。ただ、4畳程の決して広いと言えない台所は北側にあり、そこで調理・食事をするという、生活を変えたいと
ずっと思っていました。
裏側の住宅の建て壊しが決まり、その土地を購入し、LDKのみを増築する事を決意。
最初に悩んだのが、外観でした。今の住まいは日本瓦に杉板張りの外壁。純和風の家とつなげ、違和感なく見えるデザイン。
何パターンかデザインを提案しK様が選んだのはシンプルな切妻屋根。屋根はガルバリウム張り、外壁は吹付仕上げ。
軒を深く出すことで、和のイメージを感じる外観に仕上げました。
「内装はグレイ統一。」
K様が求めていた、ゆったりとしたキッチン。リビングに面したキッチンは玄関側からもリビングを介さずに入れるような間取りに。
東側には大きな掃き出し窓を2連配置し、朝には気持ちのいい陽が入ります。
〇畳のLDKは吹き抜け片流れ天井にする事でより開放的に感じられるように。K様が求めたグレイの壁。
クロスではなく、漆喰を使い仕上げました。漆喰に炭を入れ何度もコテで抑える事でグレイの濃淡を出した仕上げに。この家の一つの象徴です。
アイアンのドア、グレイの木製ドア、グレイのタイル、洗面ボウルもグレイ。
大好きはグレイをふんだんに取り入れていますが、それぞれが質感の違うもの達。グレイを介して素材の違う者同士の調和が生まれました。
K様は元々の住居に行くのは入湯と睡眠の時だけ。新しいLDKで家族心地よく生活してくれています。