『祖父から受け継ぐ古民家リノベーション』2021年

『祖父から受け継ぐ古民家リノベーション』2021年

 

「憧れの古民家ライフ」

お施主様は30代。主が憧れていたのは、新築住宅でもなく、マンションライフでもなく、古民家での生活。
薪ストーブがあり、畑で自家栽培した野菜を料理し、のどかで穏やかな暮しを望んでいました。
ただ将来、家族が増えることも想定し、子供部屋などの間取りや、建物自体の耐震性も改良したいとのご要望でした。

 

 

「耐震工事を含むリノベーション」

耐震診断をし、新築レベルまで耐震性をもっていくまでにかなりの工事期間と動力を使いました。
土壁をほぼ解体し、建物をスケルトンの状態に。
金属製の筋交いや、柱と柱を床下で横架材と金属金物で繋げる作業。
デザインと耐震工事とのバランスはとても難しい作業でした。

 

 

「和室をLDKへ」

主が求めた、玄関土間。応接間だった部屋をすべて撤去し、8畳程の土間に。土間の奥には土間収納もあり勝手口から出入りも出来ます。土間から大きなガラス戸を開けると30畳程のLDKに。

もともと、和室が4部屋あった空間を壁など撤去しました。天井も撤去し、梁の見える造りに。
LDKの上部にはもともと小屋裏収納だった部屋を寝室に。
寝室は約20畳。ゆったりしたプライベート空間に。

 

 

  

建物北側の棟は、もともと台所があったスペースを、ゆったりした洗面室、そして脱衣場、浴室にリノベーション。洗面室も吹き抜けにして梁を見える造りに。一部古いままの土壁を残し、昔の名残を感じられるように。洗面室とリビングから出入りできるWICも新たに作りました。WICの扉は奥様がお気に入りの建具をリメイクしました。

 

 

洗面室からは増築棟につながります。増築棟は子供部屋用に12畳の南と東面から気持ちいいの良い日差しが入る造りにしました。外観は蔵をイメージしました。

外壁南面は砂壁、その他の面は断熱材の入ったガルバリウム張りにし、サッシもペアガラスに入れ換えました。柱梁はそのままにその他の性能は新築レベルにもっていった工事。お客様も安心して過ごして頂いています。

 

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