「スタジオという新たな場所で・・・」
Good food studio CARDAMON スタジオと名付けられた新たな場所はお料理教室にもなり、ランチを頂けるお店でもあるという意味が含まれています。
キッチンが見えるカウンター席に座ると、店主の八木さんの手の中でどんどん変化していくお料理を見ることが出来ます。日本の骨董の菓子瓶にはいったスパイスや乾物達。冷蔵庫から次々に出てくる手作りの調味料達。
まるで、八木さんの魔法にかかったようにどこにもなかったような新しくて独創的なお料理が出来ていく様子が見ることが出来ます。
手際よく調理する姿、食材を愛でるように下準備する姿はとうっとりする程です。
出来上がった料理は何料理と表現するのが難しいような、いろんな要素がつまった深みのある料理。
それは料理研究家として長年の経験や研ぎ澄まされた感性、薬膳料理やスパイス、ワインや食材・調味料に至るまで深い知識があるから。
独自のお店の運営スタイルには、八木さん自身、何が自分に出来るのか・・を考えてのこと。
家庭の食卓を彩り作る側も変化を楽しめるようなお料理のレシピを料理教室で。毎日食材から創作した料理を頂ける空間。このスタイルが八木さん自身、料理を通して表現したいことなのです。
「すべて手作業で古城を再現」
八木さんのスパイスを使ったお料理のイメージはUTSUMIorientalのインテリアのイメージにも通ずるものがありました。自然と八木さんの新しいお店のイメージもどんどん膨らんで行きました。
八木さんが借りられるというテナントは20年前に建てられたコンクリート造の建物の一角。この空間を見た時カウンター席とホール席を2つに分けるように天井にあるコンクリートの梁を効果的に使えないかと、イメージを巡らせました。
「アーチ状の石壁」どうしても天然石を貼りたいとう思いから、かなりの重量になる石をどう貼り付けるか何回もシュミレーションしました。石の重さは約500kg。石と石の間を埋める漆喰や約100kg。梁や柱に頑丈に下地を作り、石貼り作業も職人に頼まず、1つ1つバランスを見ながら貼り付けました。
石に接着剤をつけて乾くまで固定するプロペラ状の木ネジもこの工事の為に手作りしました。ひとつひとつの作業もすべて手作業。石と石の間約2~3センチの目地もすべてスタッフで手作業しました。
その手作業がまるで月日を経たような古城の雰囲気を醸し出した要因だと思います。他には
素材の色を生かした色彩トーン
アンティークの家具
器やスパイスを並べる大きなシェルフ
白のゴツゴツしたタイル
コットンの洗いざらしのようなカーテン
アルミ製のカウンター照明
そんなイメージを積み重ねて仕上がった空間はまるでお城のキッチンをイメージするような場になりました。
八木さんの経歴や人となりからインスピレーションして作った空間、そしてその八木さんが表現する場として、辿りついたお城のキッチン。この空間で様々は人が交流し、エネルギーをもらえる場になってくれると思います。
ShopDeta : good food studio CARDAMON
住所 : 香川県高松市古新町1-4ワインドビル2F
火・水曜日:ランチ・ヴァンナチュール
金・土曜日:料理教室